活動記録其の67・気田川編part4
文:アビルマン隊員
2002年10月26日
癒し系の川原でスキヤキ!
〜気田川産卵事件〜
  今回のお話は前日の25日に静岡の三島市で結婚式に参加していた僕のワガママで決定した、今年三度目となる気田川ツアーです。

 前日の夜は二次会、三次会、四次会で
朝の4時まで遊んでいた僕は、6時に起きて東名高速を西に向かっていた。秋晴れの東名で富士山を見上げながらのドライブにご機嫌な自分♪
「う〜〜ん、超いい感じ♪」
 眠いのも忘れて一路、春野町を目指した。
 途中でカヤックを積んだ車を見たが、みんな気田川を目指しているようだ。ちょうど、鮎釣りの人も減ってきたこの時期は絶好のカヌーシーズンらしい。

 そして予定の10時より少し(かなり?)早く9時30分にいつもの集合場所に到着。いきなり釣り師の団体が。。。
「おいおい、釣りのシーズンは終わりじゃなかったのか?」
と一人で突っ込みを入れてみる。更に外に出ると風が意外と強くて寒い!
「う〜〜ん、ちょい鰯。。」
と更に一人で遊んでいたらシミズ隊員が到着。相変わらず時間に厳しい良識ある人だ。(っていうか
みんなが無さ過ぎという話も)
 するとうーやん隊員も珍しく時間前に集合。
 今日はこの三人だけなのだ。隊長は秋の恒例、田舎の稲刈りの手伝いで欠席だ。(←嘘です)早速、僕の車一台に荷物を詰め込んでエントリポイントの秋葉神社へGO!

 エントリポイントにはそこそこカヤッカーのものらしき車が止まっていたり、寒空の下で無理に(?)BBQをしている家族連れなどがいた。(かなり寒そう)
「寒い!寒い!」
とかいいながら汗だくで愛艇“激烈最強号”ことGUMOTEXサファリをセットアップをする僕。シミズ隊員は水位が低いと、お尻に
“必殺痔になるアタック!”を喰らってしまうGUMOTEX・Jrをやめて、いつもの「飛騨之守2」ことスターンズ・レイカーソロだ。うーやん隊員は最近AIREのカラカルはまったく乗っておらず、僕と同じサファリである。

 そして前回より数cmほど水位の高い気田川にエントリ!
 風が少しあるものの天気もまずまずの感じだ。僕らの前後にはいくつかのパーティーもいて、やはりパドラー天国「気田川」だね。

 先回は水位がたまらなく少ない上にアユラーがたくさんいたので、かなりブルーな気田川ツアーだったが、今回はとてもイイ! 今回は人数が少ないせいもあってドンドン進んでいく我々。
 気田川名物“直角カーブ”も元気がなく、僕もなんなくクリア。
 隊長が欠席のため、カメラが無いこともあり写真がないが、秋の深まった気田川はとても良かった。
「隊長も仕事サボってくればいいのにね〜」
と、みんなも口々に残念そうだ。

 そして、問題の
竹沈続出ポイントではさらに竹が、狭い流れのところに覆いかぶさっており、さすがに艇に乗ったままでは通過できないと判断し曳いて通ることに。
 その後も多少、お尻を擦りながら秋の気田川は流れて行き、腹の減った我々はまたいつものように川原に上陸し、食事の準備をすることにした。
 今日の給食当番はうーやん隊員で、メニューはスキヤキである。人数が多いと肉の取り合いで激しいバトルが勃発しそうな勢いの“鮫”のため、肉料理は大人数時は厳禁なのだ。
 今日は3人であることから可能になったメニューである。

 うーやん隊員は割れやすい卵をそのままパックに入れてきており、
かなりデンジャラスな雰囲気を醸し出している。
「割れてたら割れたでいいじゃ〜〜ん」。
さらに
「割れたら
私が産むから平気♪
とも言い放ち、僕とシミズ隊員は
食欲を無くしてしまった。。。

 スキヤキができるまで暖をとるために、これまたいつものように焚き火を起こそうとするが、流木が湿っている上に新聞紙みたいな紙を持ってきていないので火が起きない!
 何度も挑戦したがいかんせん、なんちゃってアウトドアマンのアビルマン(ああ、ややこしい)には結局、火を起こせなかった。
 そうこうしてるうちにスキヤキの完成! 実はスキヤキに卵をつけて食べれない僕は、うーやん隊員の産んだ(?)卵には目もくれず、ひたすら肉を食べ続けた。他の二人も黙々と食べる。

 結構の量の肉を平らげた頃に、他のパーティーが下ってきた。いろんな種類のカヌーが混じったパーティーでその中には最近、カヌー界で噂のHIVIXのカヌーがあった。
 ここで簡単に説明するとHIVIXのカヌーとは、インフレータブルカヤックでありながらダッキーとは構造が違い、高い剛性をもったカヌーなのである。っていうか見ただけなのでどれだけ凄いかはカヌーライフ等を参照のこと。(←いい加減)
 さらにそのパーティーの中には消防士の方が被っていそうなヘルメットを被った人もおり、
イマイチ趣旨のわからないパーティであった。そういえば、スターンズのレイカータンデムもいたな〜。(←さらにいい加減)まるで“鮫”のような雰囲気でした。

 ま、そんな人たちに挨拶をしながら我々も後半戦、スタート!

 相変わらず、気田川に癒されながら下っていく我々。少し寒いのでついつい漕いでしまうが、それももったいなく感じるくらいの清清しさが今日の気田川にはあった。
 さっきまで三島市で遊び呆けていたのがうそのようだ。

 せいぜい1級もないくらいの瀬を越えて、前回のツアーで僕が沈した、護岸されたところの流れ込みもクリア。今日の僕は三回目にして
気田川ノー沈記録を達成できそうだ。って、気田川は水量が多くない限り沈する川ではないのだが。。。

 そんなイイ感じで下ったところで、先回は水量とアユラーの関係で突っ込めなかった“オーラスの瀬”が見えてきた。今回はやはりというか水量が少ないため、どうってことない狭い流れになっているだけでみんなクリア! 有終の美を飾ったのである。

 僕はというと
「これでノー沈だ〜」 
と、一人でほくそえんでいたことはいうまでもない。
 でも、
沈が無いと活動記録のネタがないな〜と隊長の苦労(?)がよくわかった日でもあった。。



今回の教訓: 「カヌーに行く前日はしっかり睡眠をとろう。そして卵は産まずに買いましょう。(汗)」