活動記録其の37・牧田川編part-2
文:アビルマン隊員
2002年4月21日
チーム“鮫”、雨ニモ負ケズ、牧田川を行く! 
〜禁断症状に負けて、もうほとんどビョーキ!?〜
 どうも、どうも、どうも。アビルマンです。
 僕がこの
怪しい”名古屋カヌーチーム鮫”に入隊して約二ヶ月くらいが経とうとしてます。すっかりチームにも慣れ“ミスター・沈”の称号まで頂きました。。。元々、漕艇部(ボート部)だったこともあり、また水辺が好きなのもあり、結局”漕ぐ”という行為が好きみたいです。
でも、お気楽☆リバーツーリングが好きなのであって、激しい瀬があるところを好んだり、寒い日や雨の日も漕ぐなんて思ってもいませんでした。。。そう、
あの日までは。

 みんなが根尾川を予定していた4月21日、僕は久しぶりの日曜の休日を満喫する予定だったのです。なにせ
あの“発電所の瀬”(※根尾川編参照)がある根尾川ですよ!!!!! 僕の最強師匠(勝手に弟子入り中)でもあるイシカワ顧問ですら“鰯”にしてしまう程の根尾川なんて、行くはずがありません。そんなとこで屍になるなんて。サファリで行くのは3年? 早い!?
 でも、前日くらいから天気予報は雨。連絡板の隊長の書き込みもすっかり“鰯”になって、川の変更を匂わせていた。その行き先は、、、そう、僕のオープン戦デビューとなったあの、名川? 牧田川であった。
 あの時は腹筋とスキップジャックが邪魔で(?)景色とかあんまり楽しめなかった僕は、もう一度牧田川を制覇したかったのだ。小雨くらいなら降っていた方が、水量も増えて引っかかりにくいはず! そう思った僕はひそかに出動の準備をして睡眠に入った。

 当日の朝、予報は的中してやや小雨状態。とりあえず、そーっと(←?)家を出て集合場所に向かう。途中でうーやん隊員と連絡を取ると、「雨のため中止」を知らされる。。。
涙。しかし、小雨をいいことに隊長に連絡し
「牧田川に行きましょう!」
と説得してみる。
でも、返事は
「え〜? オレ風邪引いてるしな〜〜、ゴホッゴホッ」
と、どこかで聞いたような逃げ台詞だ。
「イシカワ顧問は先に集合場所に着いてるらしいから説得してみれば?」
と言い放つ隊長。仕方がないので
早朝から集合場所近くのマンガ喫茶にいる(←??)というイシカワ顧問に連絡する。すかさずOKの返事。さすがだ〜〜、どこかの隊長とは違うね。さすが僕の最強師匠!!

 で、嫌がる隊長も渋々参加することになり、僕とイシカワ顧問は先に雨の牧田川をスカウティングすることにした。ちょっと道を間違えながらも養老を抜けて現地へ。その途中にあった、温泉らしき看板を僕は見逃さなかった。雨の中を漕ぐことになったら帰りはここの温泉だな〜〜。
ムフフ♪ 櫛田川の帰りに地元の共同浴場に入って以来僕は、近場にお風呂があるとイイナ〜〜と思っていたのだ。

 そして現地へ到着。
 む〜〜〜、濁っている(←雨だから当たり前)。でも、水量は確かに多い気がする。これなら引っかかるところも少ないかな?? と安心する僕。最強師匠・イシカワ顧問と僕はこの雨の中、
漕ぐ気満々になっていた。お互い仕事が忙しい身なので(イシカワさんほど僕は忙しくないが)漕げる時があれば全部漕ぐ! みたいな勢いだ(←禁断症状?)

 しばらく待つと隊長も到着。どうやらsakuzo隊員もこの雨の中、向かってくれているようだ。おいおい、雨の牧田川ツアーで4人参加か? 
あほだな〜〜、って思いながら僕はニヤニヤしてた(←と、思う)。
 sakuzo隊員が来るのを待って、上流に行きみんなでスカウティングする。エントリーポイントでも前回より水量が多く感じられる。これならもう少し上流からでも漕げるのでは? という意見もあったが、未知への挑戦は雨の日には危険との判断で前回と同じところからにした。でも、やはり風邪気味の隊長と健康を気遣う(?)sakuzo隊員は応援ということに。
 再びアウトポイントに戻り、今度は隊長とsakuzo隊員の車でエントリーポイントへ。こうすれば帰りが楽チンなのだ。

 セットアップしている所を隊長が写真を撮ってくれたりしている。すでに
雨なのか汗なのかわからん状態だ。。。まあ、疎沈さえしなければ瀬もないし、すぐに終わるかな?
「一時間半コースだな〜〜」
ってたいちょーも言ってるし、メシも終わってからにすればいいやって感じでスタート!!!
 水が濁ってて岩とかが見にくいが、流れがあるためドンドン進んでいく。なんとなく覚えていたコースと違う気がするが、前回は初めてのことだったし、しっかり覚えていないだけだろう。僕とイシカワ顧問はキモチ0.5級くらいの瀬を3,4個クリアして、10mくらい続くウェーブを爽快(?)にくぐり抜けて漕いでいく。途中、sakuzo隊員が道路から待ち構えて見ている。どうやら
僕の疎沈を期待しているようだ。でも、今日はなんだか“最強”でもないのに、ヒヤリすることはあっても疎沈はしなかった。
 水が濁っていてわからないだけで、この雨の中でも牧田川は浅かった。川の中心部は特に浅くて、止まりそうになったくらいだ。。。
 そんな感じで進んでいき、しばらくしてふっと川の左岸を見ると(川の上流から見て左が左岸。先日、勉強した)、sakuzo隊員が立っている。
(あれ?? ここは途中、降りてくる所なんてないのに???)
と疑問に思う。僕の沈を見るために崖を降りてきたのかなとも思ったが、実はそこが
ゴールであった!!!!!!!!
「ええ?? 終わり?」
と顔を見合わせる僕とイシカワ顧問。
 早い! 早すぎるゴールであった。時間にして
25分である。これはチーム“鮫”最短時間のようだ。残念がる僕とイシカワ顧問は
「これならもう2,3本行けるな〜〜」
と思いながらも寒いので撤収!

 来る途中に見た養老の温泉施設(健康ランド?)で1500円も払い、ジジババばかりの中へカヌー風(?)のウェアを着たヘビー級の男が二人、ずかずかと入ってく。どう見ても怪しいらしく、結構見つめられてしまった。
 そんなことはお構いなしに、風呂で極楽気分になった僕とイシカワ顧問は売店でそれぞれ、ビンに入った牛乳とソフトクリームを食べたのであった。もちろん僕は腰に手を当てたオヤジポーズで、一気に牛乳を飲み干した。
 そんな雨中ツーリングの一日でした。

今回の教訓: 「やっぱり牧田川はイイ川です、多分。
でも、雨の日に漕ぐのはやめたほうがいいかも。。。汗」