活動記録其の54・武儀川編part−3
文:miki-fish旦那隊員
2002年8月25日
やっぱり癒し系!! 鮎シーズンまっただ中の武儀川ツアー!
〜なんだかいろいろ頂いちゃいました〜
  「元祖癒し系タレントが飯島直子なら、元祖癒し系リバーは武儀川に違いない・・・」、そんな取り立てて意味のないことを考えながら、ボク(fish旦那です)は、未知なる川に胸膨らませながら、朝の名岐バイパスを爽快に北上していた。
 ところでボクは名岐バイパスを北上するのが好きだ。
北上するなら名岐バイパスだ。名岐バイパスなら北上に限る、南下はやめとけ・・・。なぜなら、気分ルンルンでどっかに行く時しか通らないからだ(単純・・・)。たいてい夕方に南下するころの心境は、
「あ〜また明日から仕事だ」
っちゅうセンチメンタルトワイライト気分だ。 
 というわけで、2002年8月25日(日)は、
予想最高気温は34度と、数日前の涼しさが嘘のように夏の暑さがぶりかえしたカヌー日和でした。この日名古屋では今や恒例となった「ど真ん中まつり」。隊長はこのお祭りの撮影に四苦八苦(出た!四文字熟語)ということで欠席。しかし、今回は参加者が多い!イシカワ顧問、アビルマン隊員、シミズ隊員、sakuzo隊員、やまちん隊員、ためごろう隊員、うーやん隊員、ハマチゲスト隊員、ボクfish旦那隊員、そして今回が初参加となる黒太ゲスト隊員の総勢10名。

 集合場所となった美山町のタイムリーには、いつものように爺じいのごとく早起きしてスカウティングを済ませたアビルマン隊員、そして不規則な勤務体系で食生活が気がかりなためか、健康雑誌を立ち読みして時間をつぶすシミズ隊員、そしてすでに買い物カゴに缶ビールを半ダース入れたイシカワ顧問の姿があった。ためごろう隊員、やまちん隊員も準備万端である。しばらくして、sakuzo隊員、うーやん隊員、ハマチゲスト隊員が現れ、さっそくエントリーポイントである美山町役場に移動。

 今回のコースはいつも通り? 美山町役場からスタート! 今回のポイントは
@「魚道ポーテージが難なくクリアできるか」
A「おそらく遭遇するであろう釣り師の群れをトラブルなくクリアできるか」
の2点であった。この2点がクリアできてこそ、僕らは癒されるのだ!! 癒されたい!! 
癒されたくてたまらない!
!
 
 それではまず、今回はカヌーの紹介ではなく、隊員の服装を紹介しましょう!! イシカワ顧問はオーソドックスなTシャツスタイル。アビルマン隊員はトレードマークである「パツパツスパッツ」(語呂が良い)、そしてシミズ隊員は暑いけど基本に忠実にウエット着用。sakuzo隊員は純白Tシャツ。やまちん隊員は長袖&ハーフパンツで日焼け防止? そしてためごろう隊員は色っぽく煙草をふかして「あっ、ディライト」(意味不明)、うーやん隊員はトレードマークであるイカした赤いカウボーイ風ハット、ハマチゲスト隊員はいつのまにか足に怪我してタオルを巻いていた。そして黒太ゲスト隊員はジャン・レノを彷彿とさせる渋めのアウトドアマン風、いまにも素潜り世界記録に挑戦しそうである。

 さて、やっとエントリー(ていうか余計なこと書きすぎ)。いきなり武儀川的な風景が目に飛び込んだ! 古びた橋桁である。これが絵ハガキになれば売れるね。ボクははじめての武儀川なのだが、評判通りのロケーションであった。水深は時折船底が擦る程度で通れないわけではない。流れも穏やかではあるがしっかりしている。ホントに快適な癒し日和。っと、その時である。前方左岸に怪しいカップルが
落ち着かない素振りをしている。その姿をアビルマン隊員とシミズ隊員は見逃さなかった。どうやら、相当いちゃいちゃしていたらしい。目を合わせようとしない。アビルマン隊員曰く、
「一線を越えていた」
とのこと。まだ午前中である。この他ビキニ姿で日焼けをするカップルやら、BBQを楽しむ親子連れやら、川に飛び込む小学生やら、1日で総勢100名以上の川原レジャーの人々に出会ったと思う。それだけ流域住民に愛されている川なんだろう。川を愛する、そして川で愛し合う。ううん、牧歌的。
 
 んなこたぁいいとして、相変わらずのロケーション。時折川底を魚影が走り、それを目で追っているだけでも笑顔が溢れてしまう素敵なひと時。10人それぞれが自分の時間を楽しんでいる感じだ。とはいうものの、
「腹が減った」
という声が何度か聞こえるようになり、ちょっと早めの昼食タイム。

 今日の給食当番はうーやん隊員。塩ラーメン15人前と餃子100個、
男の料理である。
 といってる間に黒太ゲスト隊員持参の強力バーナーであっちゅう間に食事にありつけた。心優しいハマチゲスト隊員は餃子当番でみんなに笑顔で配膳してくれる。しかし、その手はさっき立ちションして
そのままの手であることをボクは見逃してはいない。しかも立ちション場所が近くすぎるっちゅうねん。
 普段少食なくせにアウトドアではとたんに食欲旺盛になるボクは、「もやし」「焼豚」「たまご」というラーメントッピングを密かに用意。細々とみんなに提供したのだった。

 昼食終れば試乗タイム。いつも試乗タイムで人気者なのはグモ・サファリ!! 
さっそく黒太ゲスト隊員チャレンジ → 無事生還。
やまちん隊員チャレンジ → 祖沈。
ちなみにグモ・ジュニアを操るsakuzo隊員の姿は伝説の
人間馬ケンタウルスのようであった。

 午後一番のお楽しみは最初の難関、魚道ポーテージ。さっそく魚道トンネルが流木で予想以上にふさがっていて四苦八苦(四文字熟語)。何とかクリアするものの、予想外に手間取りましたね。

 ポーテージが終るとすぐ、次の難関が訪れた。釣り師さん1号! みんなは釣り師の背後を恐る恐る通ろうとしていた、まさにその時、一人のイシカワ顧問が極めて普通な顔して強行突破を試みた! 釣り師はたまらず
「リーダーは誰や!」
リーダー・・・。久しぶりに聞く言葉であった。リーダーといえばTOKIO城島、ハッピー&ブルーでいえば「としいとう」である。そんなしょーもないことを考えていると、さすがはsakuzo隊員、
「川はみんなのものですから・・・」
この一言で穏便にコトはおさまった。本当にどっちが悪いわけでもないことだと思う。お互い気持ちの良い対応だけを心がけることが大事だと思う。せっかく休みの日に川にいるのだから・・・。
 
 すると今度はシミズ隊員が必殺技
「女座り漕ぎ」をはじめていた。それを見たアビルマン隊員は思わず
「シミズさんの必殺技って、どれも
格好悪いですよね・・・」
まさに核心を突く発言である。と思えば、ためごろう隊員は
突然発作が起きたかのように川に飛び込んで、パドルを使ってクロールしている。もうむちゃくちゃである。まあ、それだけ武儀川は気分を開放させる魔力を持っているのだろう。

 そして、1.5級程度の瀬が現れる。素直な瀬だがその先に大きな岩があり、左カーブをしている。するとシミズ隊員が
スライディング張付け沈をかます。なんとそれにツラレてイシカワ顧問は乗り上げ沈。ためごろう隊員までも岩陰に隠れ沈という始末。イシカワ顧問命名「3連沈の瀬」誕生の瞬間でした。

 話題が尽きない今回のツアー、次に訪れたのは川原BBQの今井さん率いる中年夫婦3人組である。
「まーよってけ」
の一言で、ビールに酒、しし肉にねぎまをいただいてしまいました。
川のドライブイン状態。ボクなんかビール飲むか? と聞かれたけどコップを持っていなかったので、じゃあこのまま頂きますって、缶もらったら、
「お前はずうずうしい!」
と怒鳴られちゃいました。最初に声かけたのはそっちでしょ! って言いたかったけど、いろいろ美味しかったので、ありがとう。
 彼ら曰く
「美山でカヌーを見たのは初めてじゃ」
っておっしゃってました。やっぱりこの季節は釣り王国なんですね。

 この後も川原BBQ軍団に手を振りながら、0.3級程度の瀬を楽しみながら、のんびりと下ったのでした。
 というわけで、釣り師もいたし、ポーテージ大変だったけど、なんたって綺麗な風景に囲まれただけでも十分癒された1日でした。でもとっても疲れてしまった・・・。




今回の教訓: 「北上するなら名岐バイパスだ。」