活動記録其の64・武儀川編part4
文:アビルマン隊員
2002年10月12日
武儀川でマダムアビルマンデビュー! 
〜やっぱり癒し系は最高です! そしてアビルマンファン激減?(←って、そもそもいたのか??)〜
  今年三回目となる武儀川ツアーである。
 僕は先回、先々回とも参加しているが、今回はな、なんと! アビルマンの奥様こと
マダムアビルマンが初参加であった。
 そうである、“鮫”の誇るステキな“ミスター・沈”には奥様がいたのだ!
 週末の度に隊長とカヌーにばかり行ってるあまり、独身? と思われているアビルマンであったが実は既婚者なのであった。

 これを公表したため、かなりのファンの人が悲しんでいることだろう(嘘です)。

 さて、今回は奥様も一緒ということで給食当番をかってでて、さらにいつもより早起きして出発したのでかなり早く着いてしまった。すでにいつものコンビニ「タイムリー」にはシバタ隊員が到着していた。
 どうやら娘のマイちゃんは先週の櫛田川で撃沈を繰り返したため、今回は不参加のようだ。ドクター隊員の息子さんのようにトラウマにならなければいいが(←勝手な推測。実は学校の行事だったらしい)。。

 駐車場でマダムアビルマンをシバタ隊員に紹介しても時間があったため、エントリポイントの下見に行くことにする。
 アウトポイントの辺りはかなり水量が少なく見えた。途中には前回、来たときからヤナが出来ており、流れが変えられていて狭い。そして浅くなっているようにも見える。
「うーーん、川を変えたほうがいいかも」 
 僕は真剣にそう思った。上流はそうでもない様に見えたが、ランチポイント兼魚道の辺りはかなり少ないように見えたのだ。

 ま、心配しても来てしまったのでしょうがない。タイムリーに戻ってみると時間前なのにみんながもう、揃っていた。
珍しい。。悪いことが起きるような前兆かもしれない。

 今回の参加者は隊長、アビルマン&マダムアビルマン、シバタ隊員、うーやん隊員、ハマチゲスト隊員の6人という顔ぶれだ。

 僕はマダムと一緒ということで前日にイシカワ顧問からヘリオス340を貸してもらい、初の二人艇での二人乗りに挑戦だ。二人乗りにビビっていた僕は、超癒し系で瀬も大したことない武儀川に照準を合わせてのマダム招待なのだ。水質バッチリの川でカヌーの虜にさせて“激烈最強号”に続く、二号艇
“激烈夫婦(めおと)号”を購入させようとする腹黒いアビルマンであった。
 そしていつものように小学校のすみに車を置いてエントリポイントの町役場に向かう。ここから川原までは2通りのルートがあるのだがいつも通っているコースは草が生い茂り急なのと、マダムが一緒のこともあり、遠回りだが役場の裏から舗装されている道を降りることにした。みんなはその道のことを知らなかったらしく、ヒイヒイ言いながら重い荷物を担いで降りてきたらしい。
 で、ヘリオスをセットアップする。サファリとは同じGUMOTEX製品だけあって大体の構造は同じで、初めてのわりに簡単だった。マダムは、僕が汗をかきながら膨らましているのを見て、
「ダイエットのためにみんなの分も膨らませたら?」
とか、何もしないくせに言いやがる。
 まあ、しかし僕と同じ食事で僕以上に食べるくせに、体重が増え続ける僕と、減る一方のマダムとは体質が違うようなので無視しておこう。

 そして、隊長はいつものヘリオス380、シバタ隊員はアワーズの渡り鳥、うーやんは自分がサファリでハマチゲスト隊員にカラカルTを貸してという感じだ。

 僕が恐る恐る、マダムを前に乗せて今年三回目となる武儀川ツアーがスタート!
 武儀川は僕的に、エントリしてすぐの橋の残骸のある溜まりになっているところが一番好きなのだ。川の色がエメラルドグリーンで深いところがあり、橋の残骸と相まってなんとも言えない光景だ。
 マダムも僕が毎週のようにカヌーに行ってしまうのを納得してくれたようだ。これだけで今回、連れて来た価値があるってもんだ。

 今年、武儀川でのデビューを華々しく(?)3沈で飾ったシバタ隊員も、数回の鮫でのツアーと渡り鳥というバトルシップを手に入れたことにより、ある意味、最強になっており、前回参加時の沈が嘘のように好調だ。今日は藤の倒木もないし。

 一方、ハマチゲスト隊員は前回の武儀川ツアーにも参加していたり、カラカルには数回乗っているはずなのに相変わらず、進む方向が定まらないようだ。
 うーやん曰く、
彼は方向音痴
「全然、センスがない」
とのことだ。
 それを聞いて、僕のサファリで猛特訓させてやろうと心に誓う僕であった。(隊長風)

 そして、ゆっくりと漕ぎながらみんな癒されつつ進み、何事も起きなかったためすぐにランチポイントの川原に着いてしまった。ここで気づいたのだが水量は少ないどころか、前回のツアーよりも若干だが多かった。やはり、僕の上から見ただけの推測は役に立たなかった。いつものことながら、隊長に
「アビルマンはいい加減だな〜」
と野次られてしまった。
 しかし僕はいつものごとく、
メキシカンスマイル(?)でごまかしたのであった。

 川原について鍋で水を沸かし始める。今回のメニューはミソチゲ鍋だ。具は鮭とキノコで、鮭はうちのマダムが前日のうちにおろして骨抜きまでしてくれていたので煮込むだけの楽チンメニューだ。
 いつものように出来るまでの間は、
下らない会話で盛りあがったりしている。
 そしてこれまたいつものように腹いっぱいに食べた後は、コーヒーを飲んでまったりしていた。すると一台のワゴンが道路から川原に下りてきた。そして、ゴムボートのようなものを膨らませているではないか!
 それはやはりダッキーで、今まで僕らが見たこともないカラーとデザインだった。その方は膨らませると、川に出て犬と戯れていた。

 僕らも休憩を終え、魚道ポーテージのため出発することに。そしてすれ違う際に
怪しい笑顔で近づいて
「こんにちわ〜、それはなんというダッキーですか?」
とたずねてみた。
 するとそれはコ○ドー○で有名なオカモト社の製品でRIKENブランドのLAKE2という艇であった。僕も雑誌では見たことあったが実際に見たのは初めてだった。
 もちろん、“鮫”にはRIKEN製のオーナーはいないため珍しそうにみんな見ていった。
 ちなみにRIKENはどちらかというとラフトが有名で、ダッキーはその素材技術を活かしたオマケ商品的なものだ。(これまた、勝手な意見だが)
 
 その方に別れを告げ、武儀川名物(?)魚道ポーテージに挑戦だ。マダムは活動記録からこれを一番、恐れていた。腰まで浸かって流されるのが恐いようだ。
 今日の魚道は三回の中で一番、水量があって流れがきつかった。僕はヘリオスを曳きながら、マダムを連れてゆっくりと降りていく。

 そして全員が魚道をクリアし、ここから後半戦スタート!
と、言ってもここからも武儀川には大きな瀬などないのだが、初めての二人乗りのため僕は恐る恐るクリアしていく感じだ。

 そして、前回はBBQの人達で賑わっていた川原も今日は人っ子一人おらず通過していく。シバタ隊員が撃沈した箇所もどこだったか思い出せないくらいにまったりと流れて行く我々。
 3回も来ているのに毎回、川は違う表情を我々に見せてくれる。イイ川は何度来てもいいのだ。ただ、先週の櫛田川みたいに牙をむく場合もあるが。。

 ヤナの横を通過するとさすがに客がいたが、電柱に付けられた大きなスピーカーからは
聞いたこともないような渋い演歌が流れており、なんだかさらにまったりしてしまった。

 そして、誰も沈することなくアウトポイントに到着。みんなが時間通りに集合したこともあり、鮫的にはかなり早い3時半には解散。
「こういう川なら、また来たいね!」
マダムがそう言い残し、今年最初で最後の“鮫”ツアー参加は幕を閉じましたとさ




今回の教訓: 「初めての人を連れて行くのはやはりこの川でしょう!
 マダムもお気に入りです。」